チカール : こんばんは、今にも落ちてきそうな空の下で、チカールです。
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ニルギリ : MDは便利だったと思うお年頃のニルギリです。
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ぺぺR : 長座体前屈マイナス30センチのぺぺRです。第3回の【テストプレイ】の続きです。ゲームの見た目は大事だよ。
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【フレーバーとコンポーネント】
チカ : ゲーム性自体はほぼ固まった中で、「何かフレーバーをつけたらどう?」って話をしたんだよね。
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ニル : 最初はフレーバーとかをつけちゃうとブレちゃうと思ったんだ。キャラクターではなくて人が主役になるゲームだから。でも、そこで「手紙のやり取りにしたらどう?」って意見を貰って。
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チカ : カードのやり取りを「手紙を送る」っていうことにして、カードの下を覗く感覚も、封筒を破いて中を見る感覚に近いんじゃないかなって。
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ニル : やってみたらそれがハマったんだよね。そしてスタートプレイヤーマーカーのポストを見つけて…!
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チカ : コレが凄かったよね! 最初は巡回するイメージから「ペリカンの郵便屋さんの絵のチップとかどう?」って話をしてたんだけど、「コレしかねーじゃん!」っていうようなミニチュアポストを発見して。
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ニル : しかも箱に入れてみたらパッケージにピッタリで。この瞬間に全てが固まったところはあったよね。得点のカウントにも、切手の形のチップを作ることにして。
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ぺぺ : 切手はオシャレなデザインがたくさんあるから色々調べて、オランダの古い切手のデザインにしたんだよね。
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ニル : デザインに一目惚れ状態だったから、ちゃんと調べて工夫して、結果として法律的にもきちっとクリアな状態にすることが出来て良かった。
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チカ : ゲーム全体に統一されたテーマがついたことでグッとまとまったし、感覚的にも理解しやすくなったよね。この「手紙」っていうフレーバーは大正解だったよね。
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ニル : コンポーネントの数が単純に多いし、今までイラストレーターを使ったこともなかったから作るのは大変だったけど、いいモノに仕上げられたんじゃないだろうか。
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チカ : 早割に間に合わせようとして、時間ギリギリの深夜までずーっとメンバー間でLINEで「ああした方がいい、もっとこうした方がいい」ってやり取りしてね…。
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ぺぺ : 大変だったけどあれは楽しかったね! ドタドタした文化祭の前日みたいな感じで(笑)。
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チカ : ゲームのタイトルはどうやって決まったんだっけ?
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ニル : 好きなモノを使うゲームってことで、最初は「ブックマーク」っていう仮題とかもあったんだけど、中々しっくり来ない中でぺぺが「マイフェイバリットシングス」っていう単語を出してくれて。コルトレーン版のあの曲も好きだから「コレだ!」って思って。
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ぺぺ : 漢字2文字+カタカナがカッコイイ世代なもんで、椎名林檎の「無罪モラトリアム」とか「虐待グリコゲン」みたいにしたくて、掛け言葉として「曖昧フェイバリットシングス」になったんだよね。
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ニル : しかも英語にすると「EYE MY FAVORITE THINGS」になって、「見ろ」とか「見抜く」っていう意味にもなるから、「コレしかない!」って思って。周りから覚えづらいとは言われたけど、「曖昧」って略称になると思ってたからいいだろうなって思ったんだよね。
(続く)