チカール : こんばんは、おでんのダシをとる昆布がむしろ主役だと思っているチカールです。
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ニルギリ : 味噌汁にじゃがいもは具としてアリだと思うニルギリです。
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ぺぺR : 今年のコンビニのイロモノ肉まんが楽しみなぺぺRです。第1回の【着想】からの続きです。第2回、どうぞ~。
【ルール制作】
チカ : それでニル宅に行って見せてもらったんだけど、一番最初のルールは「1~5位のランキングになるものをカードに書いてもらって、そのカードを1枚ずつ出して順位が高いほうが勝つ」っていう感じだったよね。
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ニル : そうそう、順位を見抜くだけのシンプルな感じでね。
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チカ : 初期はお題カードがあって「面白いと思うダジャレの順番」「自分が思う県の面積の広い順」とかあやふやなものもあったけど、「相手の好きなモノだけに絞って、自分で質問して書いてもらうっていう感じでいいんじゃないかな」って話になって。
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ニル : その人の興味とか関心がある分野とかについて聞いてみるのが一番面白いからね。あと、チカさんにやってもらったら「これ0位入れたら面白くなるんじゃない?」って言われて。あれは発見だったね~。
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ぺぺ : 嫌いなものを0位として、好きなものの中に1枚混ぜるっていう。あれで見抜く楽しさとゲーム性が膨らんだよね。
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チカ : その日にルールを変えながら何回かやってみたんだけど、「コレは凄いゲームだな…」ってすぐに思ったよね。「エヴァンゲリオン」vs「ローソン」vs「なかやまきんに君」vs「膝ひしぎ」みたいな超カオスな対決が実現して、「コレは面白いぞ!」って。
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ニル : チカさんの反応がだいぶ違って嬉しかったよね(笑)。どんなにジャンルが違ったものでも、お互い数字に変換してしまえば比較できるから勝負できる、というのはこのゲームの大事なポイントになったと思う。
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チカ : それから、最初は全然わからないような好きなモノの傾向が、カードを一枚出すごとに徐々に見えてくるっていう感じも新しかったね。
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ニル : カードを渡されたときに「エッ、この中に1位と嫌いなものがあるの!?」みたいな。
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ぺぺ : 私は考えながら書いてる時間が好きかな。花屋でバイトしてたんだけど、「好きな花」ってお題を出されたときに、後から説明するために理由を考えながら書いていくと、自分でも気づいてなかった発見があったりして。花屋の視点で「カーネーションは茎がすぐ折れるから0」って言ったら、「分からん!でも納得!」って反応が面白い(笑)。
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チカ : 実際にやってみると誰もいい加減に書かないよね。「自分の好きなモノを人にも知って貰いたい」っていう気持ちが必ずあるから。
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ニル : このゲームの核心に近い部分の一つだよね。何が好きで何が嫌いかっていう、価値観ってその人そのものだと思うんだ。それを語る機会って日常の中では意外とないんだけど、このゲームをすることで強制的に作ることができるんだよね。終わった後にみんなでその理由を聞きながら語り合ったりして。
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チカ : 人の好きなモノを知るというのと、自分の好きなモノを知ってもらうということ、その両方が凄く楽しい。曖昧って勝つだけじゃなくて、自分の傾向を見ぬかれて負けたときの方がむしろ楽しい部分ってあるよね。「よくぞ俺の1位を見ぬいてくれた!」っていう喜びがある。
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ニル : 「コイツとは友だちになれる!」って握手したくなるよね。ゲームには負けてるけど(笑)。
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ぺぺ : 『好きなおにぎりの具』で、1位が「明太子」で5位が「たらこ」だったりして、「なんでよー!」って理由を問い詰めたり(笑)。
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ニル : でもゲームとしてもちゃんと成り立ってて、チップを取るためにちゃんと考えられる部分もあるから、コミュニケーション要素とゲーム性でいいバランスになったよね。
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チカ : あと、ルールに「始める前に全員の手札を順番に読み上げる」っていう要素を加えたのが本当に大きかったね。最初は隣の人との絡みがほとんどだったけど、あれで他の人のカードまで全ての順番を考えながら遊ぶゲームになった。
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ぺぺ : このゲームはある意味ダウンタイムがないよね。人が出してるときでも「それ1位までありえるんじゃないの?」って話したりして。
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ニル : 「これが5位なら、1位はコレしかない!」とかウンチクを言いながら出して、それが見事に外れたり(笑)。
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チカ : 『好きなコスプレ』でやったときに、「布の面積が少ないほど強いに違いない!」とか言ってね(笑)。
(続く)
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